リハビリテーション科

リハビリテーション部長 白川和彦 何がわたしたちを動かすのか。高齢化による医療費の増加に加え、介護保険制度の定着とともにその総費用は急速に増大し、現行制度のままでは大幅な上昇が見込まれ、もはや制度の持続可能性について
さえ疑問が呈される時代となっています。時の官房長官が「平成」の年号を掲げたとき、私は古い学生寮の一室で理学療法士国家試験突破に向け勉学の日々を送っていました。晴れて理学療法士となったあの春から20数年が経ち、私たちセラピストに求められるものは時代と共に少しずつ、そして確実に変わってきているのを感じます。
社会が専門職に求めるニーズの多様化。評価治療技術、障害と周辺環境に対するより細やかなマネジメント能力、そしてセラピスト自身の人間力。
私たち専門家はその分野においてスペシャリストであり続けることは必然です。しかし俗に云われる「専門ばか」であっては患者様の真の声は、自分の耳に届きません。
何がわたしたちを動かすのか。政治でも無く制度でも無い。技術屋の義務、ましてや学術的嗜好であってはならない。それはいつの時代でも変わらない「患者様の声」であり、その声に「最良の形で答えたいと思う心」です。
光風台病院リハビリテーション科は、そんな当り前のことを大切に日々の業務に取り組んでいます。

リハビリテーション科の特徴

  • リハビリテーション科の特徴

    当院では、亜急性期・療養期・維持期と、対象患者様の状態に合わせたスタッフ構成をしています。「患者様のためになることをすること」を最優先に、各期に配置されたセラピスト同士が連携して、入院から在宅までのリハビリテーションを提供しています。

各種施設
  • 理学療法
    理学療法

    外来部門、一般病棟(2階)、療養病棟(3階)、障害者病棟(4階)訪問リハビリに専従の理学療法士を配置し、脳血管疾患・運動器疾患・呼吸器疾患を主にアプローチを行っています。外来では、疼痛緩和・日常生活動作訓練を中心に、在宅生活における質の向上を目指してプログラムを立案・実施します。入院では心身機能・活動能力向上を図り在宅復帰もしくは施設での生活も視野にプランニングしています。それに基づき、運動療法・物理療法・治療的手技を用いて個別のプログラムでアプローチします。

  • 作業療法
    作業療法

    一般病棟(2階)、療養病棟(3階)、障害者病棟(4階)に専従の作業療法士を配置し、脳血管疾患・運動器疾患を中心にリハビリテーションを行っています。内容としては、在宅復帰・施設入所に向け、基本動作能力・日常生活動作向上を目的に、患者様一人一人の状態に合ったプログラムで治療訓練を行います。それと同時に、身体面のみでなく精神機能向上を目的としたアプローチも合わせて実施します。さらに、患者様・ご家族と話し合いながら一緒に退院後の生活を考え、その質の向上へ結びつくよう支援します。
    退院後も、地域のケアマネージャーの依頼により作業療法に特化した訪問リハビリテーションを受け付けています。

  • 言語聴覚療法
    言語聴覚療法

    小児から高齢者までを対象として、コミュニケーションに障害を生じた方、食べたり飲んだりすることに問題をかかえた方に専門的な評価・指導・治療訓練を行っています。主に成人では嚥下障害・構音障害・失語症等、小児では機能性構音障害・言語発達遅滞・ダウン症等にも幅広く対応しています。病棟(入院)のみでなく、小児外来診療や訪問指導など、患者様の状態に合わせたサービスを実践し、対象とされる皆様のコミュニケーションや飲み込みの問題が少しでも改善され、生活の質が向上することを目指しています。

  • 小児リハビリテーション
    小児リハビリテーション

    運動・言語・社会性の発達に遅滞があるお子様(脳性麻痺・脳室周囲白質軟化症・機能性構音障害・広汎性発達障害・ダウン症他)に対し専門外来診療を行っています。理学・作業・言語の各療法士が、その専門性に特化した手技や対象児の嗜好を取入れながら、検査・評価・治療訓練、ご家族に対しての療育指導を実施します。現在、1歳児~中学生までの皆さんと一緒に頑張っています。多くが、継続的なリハビリテーションを必要としていることから他院・施設等とも連携してアプローチを行う一方、要請に沿って、通う学校や保育園・幼稚園を訪問しての生活指導にも積極的に取り組んでいます。 ※ご相談は随時受け付けています。(予約制)

    保護者向け勉強会のお知らせ(PDF)

  • 訪問リハビリテーション
    訪問リハビリテーション

    「退院した後、自宅での生活に慣れるまでが不安」「長年住み慣れた地域での生活が難しくなってきた」「失語症の夫と共に言葉のリハビリをしたい」などご本人・ご家族の不安や希望を伺いながら地域・在宅でのアプローチを実践しています。現在、専従の理学療法士と兼務の作業療法士・言語聴覚士がご自宅を訪問させて頂いており、各地域のケアマネージャーやかかりつけ医、訪問看護ステーション等、利用者様に係る様々な事業所と連携を取り合いながら、安全で快適な在宅生活を続けて頂くための支援を行っています。 ※ご相談は随時受け付けています。(予約制)

  • 通所リハビリテーション
    通所リハビリテーション

    光風台病院通所リハビリセンターでは、利用者の皆様の身体・精神機能向上のためのアプローチを専従の理学療法士・作業療法士が看護師・介護職員と連携して行っています。要介護認定の方には個別リハビリテーションを実施し、要支援認定の方には個別運動プログラムを作成して運動指導を行います。住環境整備や実際の生活現場での動作確認など、積極的に在宅へも出向き、より安全に長くご自宅で生活して頂けるようサポートします。また、ケアプランに沿って言語聴覚士による言語・食事への専門的なアプローチも個別に行っています。

1階外来部門 腰・肩・膝痛等のある方、麻痺のある方など、お子様から高齢者の方まで幅広く、専従の理学療法士が笑顔で対応します。内容は、運動療法および徒手・物理療法による痛みの緩和や運動機能の向上を目的に一人一人に合った治療や訓練を行い、健康づくりと予防を含めた地域密着のリハビリテーションを行っています。
2階病棟
(一般病棟)
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士により脳血管疾患・運動器疾患を中心にリハビリテーションを行なっています。急性期の患者様や、術後の継続したリハビリテーションが必要な患者様を対象として、迅速に評価および治療プログラムを立案し、在宅復帰・施設入所に向けてのアプローチを行なっています。
3階病棟
(療養病棟)
病気の症状は落ち着いたものの、在宅や施設に向かうにはもう少し治療・リハビリテーションを必要とする方が入院されている病棟です。理学療法士・作業療法士・言語聴覚士は、患者様と一緒に通常の治療訓練に加え、より退院後の生活を意識した訓練のお手伝いをしています。
4階病棟
(障害者病棟)
変性疾患・難病・重度の脳血管疾患・整形疾患など、さまざまな疾病の状況により長期療養が必要な患者様が入院されている病棟です。現在、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士により、在宅復帰・生活の質の向上・残存能力の維持・改善を目的に、運動療法・生活訓練・生きがい作りなど、さまざまな角度からの訓練を行なっています。

臨床実習の手引き

当院当科で実習を行う学生は、ダウンロードして事前に熟読しておいてください。

臨床実習の手引きをダウンロード(PDF)